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幼少期からおこなう効果的な英語教育とは? 英語教育を幼少期からおこなうメリットとデメリット!

公開日:2022/06/01
更新日:2022/06/01

教育指導要領の改定がきっかけとなり、英語教育が大きく変わりつつあります。学業として力を入れるだけでなく、今後のさらなるグローバル化をしっかり見据えることが欠かせません。時代が進むにつれ、英語教育の重要性は一段とアップしていくでしょう。そこで今回は、英語を幼少期から学習するメリットとデメリットについて説明し、効果的な教え方も詳しく紹介します。

1. 英語教育を早期におこなうメリット

幼少期から子どもに英語教育を受けさせるか検討する親が増えています。早期のスタートにはさまざまなメリットがあるので、実際に学ばせている世帯も多くなりました。ここでは、英語教育を早く開始するメリットを具体的に説明していきます。

1-1.英語に早くから慣れ親しむ

小学校では英語学習が必修となり、中学校でも習得目標語彙数が増加するなど、英語を学ぶ時間はこれまでよりも明らかに多くなっています。義務教育を受け始めた子どもが、いきなりそのような環境に置かれると、英語そのものに対して苦手意識を持ってしまうリスクがあります。学校で初めて接する英語に戸惑い、無理やり学ばされているような感覚になりやすいからです。最初にそのような状況に陥ってしまうと、英語は難しいというイメージをずっと払拭できないかもしれません。幼少期に英語教育を始めれば、このようなリスクを回避できる可能性が高まります。

勉強としてスタートさせるのではなく、あくまでも遊びとして英語に触れさせることで、嫌悪感が生まれにくくなるのです。幼い頃からこのような形で英語に接していれば、生活のなかにあって当然のものと認識するようになります。その結果、抵抗を感じることなく、慣れ親しみながら自然に習得できるというわけです。つまり、早くから英語に慣れることにより、将来的な英語離れを予防し、学校で本格的に学習する際の負担も軽くできます。

1-2.英語耳を手に入れられる

言語を学ぶことに年齢制限はありませんが、習得できる効率は年齢によって変わります。一般的には、効率を落とさずに済む臨界期があると考えられており、それまでに英語教育を始めることが望ましいです。できるだけ早くスタートしたほうが、臨界期までの猶予期間は長くなります。それも幼少期から英語教育を始めるメリットの一つです。英語の発音を聞きとれる「英語耳」は、年齢が上がっていくほど習得が難しくなるので気を付けましょう。

日本語と英語の大きな違いとして、使われる音声の周波数帯が挙げられます。英語には高い周波数が含まれており、いつも日本語しか話さない日本人が聞き取るのは困難です。しかも、聞き分けられる周波数帯は加齢とともに低くなります。そうなってから英語耳を手に入れるのは容易ではありません。一方、早い段階で英語耳を持っていれば、加齢による影響も抑えやすくなります。幼少期から英語をよく聞いていると、英語耳は自然と発達していき、年を重ねても状態を維持しやすくなるからです。これはリスニング能力の向上にも直結し、今後の英会話や英語学習で大いに役立つことでしょう。

1-3.英語脳で考えられるようになる

日本人は、昔から慣れ親しんでいる日本語で思考をするのが一般的です。早期英語教育が順調に進むと、英語で話すときは英語で考えられるようになります。この能力は「英語脳」と呼ばれており、ある程度の年齢になってしまうと、身につけるのは非常に困難です。幼少期から日常生活において英語に長く触れることがポイントになります。そうすることで脳内の言語中枢分野に変化が生じ、日本語で考える領域だけでなく、英語で考える領域も設けられるようになります。

英語はコミュニケーションに使うだけであり、思考は日本語でおこなっても問題ないと思う人もいるでしょう。しかし、日本語と英語は文の構造などに大きな違いがあります。そのため、日本語で考えてから英語に変換するという2段構えの方式だと、脳内の処理が大きな負担となり、英語の使用を妨げる障害になりかねません。言い換えると、英語脳を持っていれば、英語のインプットとアウトプットをスムーズにおこなえるので、流ちょうな英会話が可能になります。

1-4.英語の学習時間を増やせる

早く始めた分だけ、英語を学べる時間が増えるというメリットもあります。単純なメリットですが、実は英語の習得に大きく関わるので軽視してはいけません。習得には相当な時間が必要であり、そのような余裕を持つのが難しい人も多くいます。英語の必修化により小学校から授業が実施されるので、以前より英語学習の時間が増えるのは確かです。とはいえ、英語力を実践的なレベルに到達させる時間としては、まだ足りないのが実情となっています。

外国語研修を実施する「Foreign Service Institute」というアメリカの機関は、英語話者が日本語を習得するまでに2400時間以上を要すると報告しました。日本人が英語を身につけるパターンとは逆ですが、どちらも同程度の時間が必要だと考えられています。それに対して、日本の学校でおこなわれる通常の英語教育は、小学校から大学までのトータルでも1000時間に及ばないという現実があるのです。つまり、あと1500時間ぐらいは授業以外で学習する機会が必須という試算になります。幼少期に英語を習い始めていると、そうしなかった子どもより、はるかに英語学習の時間を増やせるので、試算の数値を達成しやすくなるでしょう。

1-5.イマージョン教育の効果が高い

幼少期の子どもは、大人と同じ方法で英語を学習するのは難しい場合もあります。一方、大人とは違って、幼いからこそ効率の良い学習の方法もあるのです。英語のイマージョン教育もそうであり、日本語を使わずにネイティブやバイリンガルの英語講師とコミュニケーションをとりながら学びます。幼少期の子どもは理論的に教わることは苦手ですが、直感を頼りにまねをすることは得意です。周囲の大人などが話している英語を聞いて、それに似せるように発音することが効果的な学習になります。インプットとアウトプットの繰り返しにより、英語の定着が著しく早まることも珍しくありません。

ただし、親が英語に長けていないような一般的な家庭では、イマージョン教育と呼べるほど英語で日常的にやり取りすることは難しいでしょう。この場合、教材を用いたインプットだけの学習方法に切り替えるという手もありますが、イマージョン教育を受けさせる方法も残っています。それは、イマージョン教育を導入している幼児向け教育施設を利用するというものです。

1-6.右脳教育を同時におこなえる

英語力を養えるだけでなく、右脳教育の効果を得られることも魅力的なメリットです。早期英語教育では、子どもが学習に興味を持てるようにさまざまな工夫が施されています。歌やダンスが代表的であり、その他に知育教材などのアイテムを活用するケースも多いです。また、英語による職業体験のようなプログラムにも多くの子どもは関心を持ちます。これらを通じて右脳に刺激が加わることで、さまざまな感性やセンスが育まれていくのです。

特に3歳ごろまでの子どもは、上記のような形式の英語教育を受けるのが得策といえます。なぜなら、脳機能学的には、その時期ぐらいまで右脳が優位に働きやすいという見解が主流だからです。4歳以降でも効果を見込めますが、できるだけ早い段階でスタートしたほうが良いでしょう。さらに、英語を使うグループ活動への参加も有効な学習方法です。英会話を学べるのはもちろんですし、コミュニケーション能力を磨きながら、多様な感覚が優れた人物になるベースを作れます。

2. 英語教育を早期におこなうデメリット

幼少期から英語を学ぶことに多くのメリットがあるのは事実ですが、デメリットを指摘する声があることも忘れてはいけません。子どもに早期英語教育を受けさせたいなら、どのような点が懸念されているのか理解しておきましょう。ここでは、デメリットの具体的な内容を紹介していきます。

2-1.英語嫌いになるリスクがある

子どもの将来のために、親が教育熱心になるのは不思議なことはではありません。しかし、子どもに学習を強要すると、英語が嫌いになってしまう場合があります。子どもが負担を感じた時点でそうなるリスクがあるので、楽しみながら取り組めるように配慮することが大事です。また、プリスクールなどに通わせているからといって安心するのも良くありません。カリキュラムに沿って淡々と英語教育が進んでいるだけなら、子どもは途中で飽きてしまい、他のことに興味が移るケースもあるのです。

子どもの将来のために、親が教育熱心になるのは不思議なことはではありません。しかし、子どもに学習を強要すると、英語が嫌いになってしまう場合があります。子どもが負担を感じた時点でそうなるリスクがあるので、楽しみながら取り組めるように配慮することが大事です。また、プリスクールなどに通わせているからといって安心するのも良くありません。カリキュラムに沿って淡々と英語教育が進んでいるだけなら、子どもは途中で飽きてしまい、他のことに興味が移るケースもあるのです。

したがって、早期英語教育が可能な機関などを利用するなら、指導担当のスタッフや学習内容を十分にチェックしましょう。子どもとの相性に着目し、楽しく英語を学習できるか検証することが不可欠です。幼少期の子どもが英語教育を受けても、すぐに分かりやすい変化が生じるわけではありません。そのため、親は成果を求めすぎないように気を付ける必要があります。長期的な視点で子どもを根気よくフォローしていく意識が大切です。

なお、イマージョン教育ではクラス全員が同じレベルであり、指導は現状のレベルを考慮して段階的に実施します。一方、インターナショナルスクールやインターナショナルプリスクールではレベルに関係なく、英語が話せない子供にも英語を主流とするクラスに組み入れるサブマージョン教育が行われます。英語ができる人たちばかりの環境に、英語ができない子どもが1人で参加するため、メンタルの負担が大きくなりやすい点に気を付けましょう。

2-2.日本語や日本の文化理解などがおろそかになる可能性がある

英語に力を入れすぎるあまり、日本語が伸び悩むケースもあります。基本的に、どれだけ第二言語を学習しても、第一言語である母国語以上には上達しません。したがって、第二言語のレベルを上げるには、母国語の思考能力を発達させる必要があります。また、何とか2カ国語でコミュニケーションを取れる状態になっても、日本語と英語が両方とも未熟というケースもあるでしょう。どちらも思考に使いづらいと、その影響で論理的思考力が成長しないリスクもあるのです。上記のような事情があるため、まずは母国語である日本語に注目し、語彙や表現力を養うことに力を入れましょう。

なお、子どもをインターナショナルスクールやプリスクールなどに通わせている場合は特に注意が必要です。一般の公立小学校や公立中学校に進学すると、日本の文化や習慣が分からず、常識すら把握していない状況になりかねません。この事態を防ぐには、家庭でそれらを教えるようなフォローが重要になります。理想的なのは、両方の言語と文化などを理解しているバイカルチュラルを目指すことです。

3. 効果的な子どもへの英語教育方法

早期英語教育を子どもに受けさせる前に、上記のメリットとデメリットを十分に理解しておきましょう。それらを踏まえたうえで、どのような英語教育方法が効果的なのか以下に説明します。

3-1.遊び感覚で楽しく取り組むことが大切

幼い頃から英語に慣れ親しむことや、英語耳と英語脳が発達することは早期英語教育のメリットです。また、英語の学習時間を確保しやすいこともそうですし、効果的なイマージョン教育や右脳教育といったメリットもあります。いずれにせよ、それらの恩恵を最大限に受けるには、子どもが楽しみながら続けなければなりません。これが大前提であるため、遊んでいる感覚で取り組めるような状況が望ましく、親にはそれを実現するための気配りが求められます。

子どもがおもしろくないと感じているケースや、親が成果を焦って勉強を押し付けているケースでは、どれだけ英語学習を実施しても逆効果になるリスクがあります。子どもが英語嫌いになるという本末転倒な結果を避けるには、英語が好きと感じられるような工夫を盛り込むことが重要です。学習が進んでいくと、机に向かって読み書きなどを勉強する必要性も出てきます。しかし、少なくとも幼少期の間は、遊びのような雰囲気の学習をメインにしましょう。

3-2.プロの教育機関にまかせる

子どもが楽しめる早期英語教育を実現するには、親も一緒に楽しむスタンスで臨むことが大事です。具体的な方法としては、一緒に英語の歌を歌ったり英語のアニメを見たりすることや、英語絵本の読み聞かせなどが挙げられます。その他に、英語の知育教材を使って一緒に遊ぶのも良い方法ですが、どれを選んだとしても成功するとは限りません。親が負担に感じてしまい、長続きしないケースもよくあります。また、ネイティブではない親が教えると、日本語が混ざった変なフレーズを覚えたり、悪い発音が身についたりするリスクもあるので要注意です。

これらの打開策として、個人経営の幼児向け英会話教室などの利用を検討する人もいるでしょう。英語が堪能なネイティブやバイリンガルが講師だと、まかせても大丈夫だと思いやすいですが、幼児教育のプロではない可能性もあるので警戒が必要です。英語の幼児教育が得意なプロを有する教育機関に通わせるのが賢い選択といえます。なぜなら、早期英語学習の動機づけやそれに適した環境の提供をおこなってくれますし、学習の効果を上げるようなサポートも期待できるからです。外でプロに英語を教えてもらい、家では日本語をしっかり習得させるように割り切れば、両方の言語の使い分けが可能な真のバイリンガルを育てられるでしょう。

幼少期からの英語教育はプロのメソッドで!

早期英語教育にはメリットがたくさんあります。ただし、やり方を間違えると、子どもが英語嫌いになるかもしれません。そのような失敗を避けたいなら、早期英語教育の理論とメソッドをあわせ持つ教育施設の利用が効果的です。Kids Duo Internationalでは、長く培ってきたノウハウを活用して、幼少期の子どもに英語を教えています。知能育成や運動指導も含む幅広い教育を受けられるので、申し込みを検討してみてはいかがでしょうか。

早期英語教育には、英語力を身につける以外にもさまざまなメリットが存在します。異文化理解を深め、自信をもって英語でコミュニケーションをとれるようになるために、幼少期から英語に触れさせていきたいものです。

学習法は、習い事や教材を利用するほか、英語のCD・DVDを流すなどさまざまな選択肢が存在します。ただ、一定以上の英語量に触れさせ、英語を話す環境下に身を置くとなると、「インターナショナル幼稚園」や「プリスクール」が最適かもしれません。

早期英語教育を中心とした独自のカリキュラムを採用しているのが、バイリンガル幼児園「Kids Duo International」。卒園までの4年間で約3,000時間を英語で過ごすため、英語教育に関心の高い保護者の方から注目を集めています。
40年間にわたって培われた教育カリキュラムでは、語学以外の面にも注力。バイリンガル講師とのコミュニケーションや知能教育のほか、クラスメイトとの遊びを通して英語圏と日本の文化に触れられるなど、日本語と英語をバランスよく学ぶことも大切にしています。

執筆者:バイリンガル幼児園Kids Duo International コラム編集部

※説明会は園舎ではない場所で実施される場合があります。